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池袋オリーブメンタルクリニック|池袋駅徒歩5分の精神科・心療内科

仕事で頭が働かない、薬には不安がある方へ――うつ病とrTMS治療の選択肢

医院ロゴと、仕事の合間にひと息つく女性のイラスト

「会議の内容が頭に入らない」「メールを書くのに、以前より時間がかかる」「治療を受けたいけれど、薬のことが心配」。そんなとき、仕事を続けるために、一人で無理を重ねていませんか。

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)は、磁気刺激を使ってうつ病の症状の改善を目指す治療です。薬物療法で十分な改善が得られない場合などに、検討される選択肢の一つです。[1][2] この記事では、働く方が知っておきたい効果・限界・通院の考え方をご紹介します。

「集中できない」も、相談してよい症状です

うつ病では気分の落ち込みだけでなく、集中しづらさ、睡眠の変化、疲れやすさなどが現れ、仕事や日常生活に影響することがあります。[3]

例えば「資料を何度読んでも頭に入らない」「いつもの判断に迷う」といった困りごとも、診察で伝えてよい内容です。無理に医学的な言葉で説明する必要はありません。

ただし、集中力の低下だけでうつ病と決まるわけではありません。「いつから」「どんな場面で」「睡眠や気分にも変化があるか」を整理して、まず原因を確かめることが大切です。rTMSを受けるかどうかは、その後に考えられます。

rTMSは、どのような治療?

頭皮に当てたコイルから磁気刺激を繰り返し与え、気分に関係する脳の神経活動に働きかけます。通常は麻酔や手術を必要とせず、外来で行うことができます。[1][4]

国内でも、薬物療法が奏効しないうつ病に対するrTMSが実施されています。[1] ただし、国内の保険診療の条件と、当院の自由診療の内容は同一ではありません。当院では症状・治療歴・安全性を確認し、医師が適応を判断します。

医学的エビデンス:うつ病への効果が調べられています

Georgeらの多施設ランダム化比較試験では、抗うつ薬を服用していない、精神病症状を伴わない単極性うつ病の患者を対象に、実際のrTMSと模擬刺激を比較しました。主要解析190人で、寛解率はrTMS群14.1%、模擬刺激群5.1%でした。[2]

寛解とは、研究で定めた基準まで症状が軽くなることです。この結果は、rTMSにうつ病への治療効果があることを支持しています。一方で、全員が良くなる治療ではありません。

この数字は特定の刺激条件・対象・評価期間による研究結果であり、当院の治療成績や、ご自身の改善確率を示すものではありません。効果の見込みは、これまでの治療や症状と合わせて考えます。

薬への不安を、そのままお話しください

「眠気が仕事に響かないか」「副作用が心配」「薬を増やす前に、別の方法も知りたい」。治療について何を大切にしたいかは、相談の出発点になります。

うつ病には薬物療法だけでなく、心理療法などの治療もあります。[3] 薬への抵抗があるという理由だけで、rTMSが最適と決まるわけではありません。現在の治療で困っていることを整理し、複数の選択肢を比較しましょう。

rTMSを始めれば薬をやめられる、という意味ではありません。 服用中の薬は自己判断で減量・中止せず、主治医と相談してください。当院でも、治療全体の方針を一緒に考えます。[5]

認知機能や仕事の能率は、改善する?

「以前のように考えられるようになりたい」という希望は、とても大切です。ただし、ここで紹介した比較試験が検証したのは、うつ病の症状への効果です。仕事の能率や記憶力を高める効果を証明したものではありません。[2]

そのため、このエビデンスから「認知機能が必ず改善する」「健康な方のパフォーマンスが上がる」とは説明できません。当院では、集中力や物忘れの悩みも含めて状態を確認し、うつ病の治療としてrTMSが適しているかを検討します。

診察では「メールに取りかかれるか」「会議の後に強く疲れるか」など、ご自身が困っている具体的な場面をお伝えください。治療の経過も、日々の生活で何が変わったかを一緒に確かめていきましょう。

働きながら検討するときに、確認したいこと

外来で受けられることはrTMSの特徴ですが、複数回の通院が必要です。一般的な治療では数週間にわたって実施され、効果の実感にも時間がかかる場合があります。[4]

相談時には、次の点を確認すると予定を立てやすくなります。

  • 通える曜日・時間帯と、必要な通院頻度
  • 刺激時間だけでなく、診察・準備を含めた所要時間
  • 効果を評価する時期と、改善が十分でない場合の方針
  • 治療回数と、診察料等を含む費用の総額

仕事を続けられるか、休養や働き方の調整が必要かは、症状に応じて考えます。「通院できる治療」であることと、「無理をして働いてよい」ことは別です。働き方の悩みもお聞かせください。

副作用と、安全性の確認

頭痛、刺激部位の痛み・不快感、顔の筋肉のぴくつき、めまいなどが起こることがあります。まれにけいれん発作や躁状態が起こるため、事前の確認が必要です。刺激音に対する耳の保護も行います。[4]

けいれん・てんかんの既往、体内の金属や医療機器、妊娠の可能性、服用中の薬などは診察時にお伝えください。状態や機器によっては治療を受けられない場合があります。[4]

池袋オリーブメンタルクリニックでのご相談

当院では、うつ病の治療選択肢としてrTMSを自由診療でご案内しています。健康保険は適用されません。[5]

回数 税込料金
1回 7,150円
10回 69,300円
20回 137,500円
30回 198,000円

料金表は必要な回数を一律に示すものではありません。治療期間・頻度・所要時間と、診察料等を含む総額は開始前にご確認ください。料金は当院の公開案内を参照しています。[5]

まずは「自分に合う治療なのか」を相談するところから。 相談したからといって、治療を始める必要はありません。

通院中の方は診察時に、初めての方はお問い合わせフォームで「rTMSの相談希望」とお伝えください。フォーム送信だけでは予約は確定しません。

当院のrTMS治療・費用・注意点を見る / rTMSについて相談する

参考資料

  1. 国立精神・神経医療研究センター病院:ニューロモデュレーションチーム
  2. George MS, et al. Daily left prefrontal transcranial magnetic stimulation therapy for major depressive disorder: a sham-controlled randomized trial. Arch Gen Psychiatry. 2010;67(5):507–516. DOI: 10.1001/archgenpsychiatry.2010.46
  3. WHO:Depressive disorder (depression)
  4. Mayo Clinic:Transcranial magnetic stimulation
  5. 池袋オリーブメンタルクリニック:rTMS治療

一般的な医学情報と当院の診療案内を区別して記載しています。引用研究・他施設の刺激方法や治療成績は、当院の治療内容・成績を示すものではありません。