記事監修:院長 松島幸恵
オリーブ通信|rTMSを知る 第7回
rTMSを始めると、「今日は少し楽かもしれない」「まだ何も変わらない」と日ごとの変化が気になるかもしれません。いつ効果が出るかは個人差があり、決まった回数で必ず改善すると約束できるものではありません。開始前に、評価する時期と方法を共有しておくことが役立ちます。
一日の調子だけで判断しない
うつ症状は、睡眠、出来事、疲労などによって日々揺れます。一度気分が軽くなったから治療が完了したとも、一日つらかったからすべて無効だったともいえません。数日から一定の期間の経過を、医療者と振り返ります。
一般的なrTMSは複数回を一つの治療コースとして行われます。NIMHでは典型的な例として週5日、4〜6週間のコースを紹介していますが、方式や病状によって計画は異なります。[1] この期間は、全員がその時点で良くなるという意味ではありません。
症状の点数と、暮らしの変化を組み合わせる
治療では質問票や評価尺度を使い、落ち込み、興味の低下、睡眠、食欲などの変化を確かめることがあります。同じ尺度で経過を追うと比較しやすくなりますが、点数が本人の体験のすべてを表すわけではありません。
例えば、「朝に身支度ができた」「食事を取れる日が増えた」「家族と短く会話できた」なども大切な変化です。逆に、仕事へ戻っていても無理を重ねている場合があります。できることと、それにかかる負担の両方を伝えましょう。
治療前に決めておきたいこと
- どの症状や生活上の困りごとを目標にするか
- いつ診察や尺度で効果を評価するか
- 副作用が出たときにどう連絡するか
- 改善が乏しい場合に何を見直すか
評価の時期を決めることは、つらい症状があってもそこまで我慢するという意味ではありません。悪化や強い副作用、眠らなくても活動できるような変化は、予定日を待たずに相談してください。
改善が乏しいときは、治療全体を見直します
十分な変化が得られない場合、刺激の条件だけでなく、診断、これまでの薬物療法、睡眠、身体の状態、生活上の負担などを改めて確認します。継続するか、計画を変更するか、別の治療を検討するかを相談します。回数を増やし続ければ必ず効くとは限りません。
治療を受ける時間と費用も判断に含めます。期待したほど改善しなかったことを、ご本人の努力不足と捉える必要はありません。治療法と病状の組み合わせを見直すための情報です。
記録は簡単で構いません
毎日長い日記をつけなくても、「眠り」「気分」「できたこと」「困った症状」を短く残すだけで診察の助けになります。記録自体が負担なら、診察時に一緒に振り返る方法でも大丈夫です。良い変化だけでなく、変わらないことや不安も共有していきましょう。
当院での相談・費用について
池袋オリーブメンタルクリニックのrTMSは自由診療(保険適用外)です。掲載料金は1回7,150円、10回69,300円、20回137,500円、30回198,000円(税込)。必要な回数・頻度・期間は診察と治療方式により異なり、診察料等を含む総額は開始前にご確認ください。
頭痛、刺激部位の痛みや不快感、顔の筋肉の収縮、めまいなどが起こり、まれにけいれん発作や躁転が生じることがあります。効果には個人差があります。適応・安全性を診察で確認します。
一般的な医療情報であり、個別の診断や治療を指示するものではありません。研究結果は当院の治療成績を示すものではありません。資料・料金確認日:2026年9月28日。
