記事監修:院長 松島幸恵
オリーブ通信|rTMSを知る 第6回
治療を選ぶとき、効果と同じくらい大切なのが安全性です。rTMSは頭の外から磁気刺激を与える治療で、一般に麻酔や手術を必要としません。ただし、体への負担が全くない治療というわけではありません。起こりうる問題と、事前に確認する情報を整理します。
比較的よくみられる症状
刺激している場所の痛みや不快感、頭皮・あご・顔の筋肉のぴくつき、頭痛、ふらつきやめまいなどが起こることがあります。多くは一時的で軽いものとされていますが、感じ方や程度には個人差があります。[1]
痛みを我慢することが治療効果の条件ではありません。刺激中につらい、いつもと違う感覚がある、治療後も頭痛が続く、といった場合はその場で伝えてください。医療者が刺激の位置や条件、体調などを確認し、継続できるかを判断します。
まれな問題にも備えます
rTMSでは、まれですがけいれん発作が起こる可能性があります。リスクは低いとされていますが、ゼロではありません。[1] また、気分が過度に高揚する躁転などにも注意が必要です。眠らなくても平気になる、活動や話す量が急に増える、衝動的な行動が目立つなどの変化は早めに伝えましょう。
うつ症状の悪化や、自分を傷つけたい気持ちが強くなる場合も、次の治療日を待たず連絡してください。差し迫った危険や意識の異常、けいれんなどがある場合は119番など緊急の対応が必要です。rTMSの予約があることは、緊急の診療を待つ理由にはなりません。
事前に伝えたい情報
- けいれん・てんかん、頭のけが、脳の病気の既往
- 体内の金属、人工内耳、ペースメーカーなどの医療機器
- 処方薬、市販薬、サプリメントと最近の変更
- 妊娠中・妊娠の可能性、これまでの治療中の体調変化
- 飲酒の状況、強い寝不足、最近の体調不良
金属や医療機器があることを一律に自己判断で「問題ない」「絶対に受けられない」と決めず、種類と位置を医療者に確認してもらうことが重要です。機器の名称やカード、手術の記録などがあれば持参してください。
治療中も確認を続けます
安全性の確認は初回だけでは終わりません。薬が変わった、飲酒量が増えた、前夜ほとんど眠れなかったなど、その日の状態も共有してください。薬やお酒を急にやめることが安全につながるとは限らず、自己判断で変更しないことが大切です。
「非侵襲的」という言葉は、皮膚を切る手術を行わない性質を表すもので、副作用がないことの保証ではありません。長期的な安全性については引き続き研究が必要な点もあります。[1] 不安なことを事前に確認し、変化を伝えられる状態で治療を進めましょう。
当院での相談・費用について
池袋オリーブメンタルクリニックのrTMSは自由診療(保険適用外)です。掲載料金は1回7,150円、10回69,300円、20回137,500円、30回198,000円(税込)。必要な回数・頻度・期間は診察と治療方式により異なり、診察料等を含む総額は開始前にご確認ください。
頭痛、刺激部位の痛みや不快感、顔の筋肉の収縮、めまいなどが起こり、まれにけいれん発作や躁転が生じることがあります。効果には個人差があります。適応・安全性を診察で確認します。
一般的な医療情報であり、個別の診断や治療を指示するものではありません。研究結果は当院の治療成績を示すものではありません。資料・料金確認日:2026年9月28日。
