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池袋オリーブメンタルクリニック|池袋駅徒歩5分の精神科・心療内科

ストレスで仕事に行けない――適応障害と、休む・戻るの考え方

オリーブ通信|心と体のコラム 第4回

「職場に近づくと吐き気がする」「異動してから眠れない」「休みの日は少し楽なのに、出勤を考えると苦しい」。こうした変化を、甘えや意志の弱さと決めつける必要はありません。何が負担になっているかと、心身に何が起きているかを分けて整理することが、回復への出発点です。

適応障害は、ストレスとの関係を丁寧にみる病気です

適応障害では、仕事、人間関係、病気、生活上の大きな変化など、特定できるストレスに関連して、気分の落ち込み、不安、行動の変化などが現れ、生活に支障をきたします。頭痛、胃腸の不調、疲労など、体の症状が目立つ場合もあります。[1]

同じ出来事でも、負担の大きさは人によって違います。業務量だけでなく、裁量の少なさ、相談相手の有無、家庭の事情なども影響します。「ほかの人は大丈夫なのに」と比較して、受診をためらう必要はありません。

「原因があるから適応障害」とは限りません

うつ病も、ストレスの後に始まることがあります。逆に、休日に少し楽しめるから、うつ病ではないとも言い切れません。原因の有無や、仕事を休んだ日の気分だけでは区別できず、症状の広がり、強さ、持続期間、生活への影響を確認します。[1,2]

眠り、食欲、集中、楽しさの感じ方がどう変化したか、以前にも同じような時期があったかも大切です。初診時の診断が、その後の経過を見て見直されることもあります。診断名だけで「軽い・重い」を判断しないようにしましょう。

休養と環境調整を、具体的な行動にする

治療では、負担の原因を整理し、休養や環境調整、心理的な支援を検討します。症状によっては薬を使うこともありますが、薬だけで職場や生活上の問題が解決するわけではありません。[1]

例えば、「仕事を減らす」だけでは何を変えるか伝わりにくいことがあります。「当面は残業を控える」「担当業務を絞る」「相談窓口を決める」など、実際に困っている場面をもとに相談します。どの方法が可能かは職場の制度や仕事の内容によって異なります。

休職が必要かどうかは、症状、安全性、勤務状況を踏まえて判断します。休んでいる間も、回復を急いで資格の勉強や家事を詰め込みすぎず、診察で相談した過ごし方を基本にしてください。

「家で過ごせる」と「仕事に戻れる」は別の確認です

厚生労働省の職場復帰支援では、主治医の判断だけでなく、本人、職場、産業医などが連携し、復帰後の支援も含めて計画を立てることが重視されています。[3] 通勤、決まった時間の活動、業務の負荷など、実際の仕事に必要な条件を確認します。

復帰日が決まってから困りごとを抱え込むより、「どの業務から始めるか」「調子が崩れたとき誰に相談するか」を先に話し合っておくと安心です。職場と共有する情報の範囲も相談しましょう。

つらさを説明しきれなくても受診できます

受診時は、きっかけ、症状が始まった時期、生活でできなくなったことを箇条書きで構いませんのでお持ちください。自分を傷つけそう、食事や水分が取れないなど切迫した状態では、予約日を待たず医療機関に連絡し、緊急時は119を利用してください。

目指すのは、ただ元の働き方へ戻すことではなく、無理が重なりにくい生活の形を考えることです。

ご相談をご希望の方へ

池袋オリーブメンタルクリニックでは、症状だけでなく、生活で困っていることや治療への希望もお伺いします。初めて受診される方へ/通院中・再診の方へ。受診前のWEB問診は、可能な範囲でご記入ください。

この記事は一般的な医療情報です。診断や治療の判断は、個別の診察に基づいて行います。資料確認日:2026年9月28日。

参考資料

  1. Camden and Islington NHS Talking Therapies:Adjusting to difficult life events
  2. NIMH:Depression
  3. 厚生労働省「こころの耳」:職場との連絡、相談等